老眼は眼という「器官老化」の現象です。

しかし、そのメカニズムを知って納得している人は少ないのではないでしょうか。メカニズムを知れば老眼を遅らせたり、予防することもできます。

眼の仕組みと老眼の関係

眼のなかには、水晶体というちょうどカメラのレンズにあたる組織があります。物をはっきり見るためには、ピントを合わせる必要があります。

 

近くのものを見るときには、水晶体を吊り下げている「毛様体小帯」という筋線維がゆるみます。すると水晶体の厚みが増して、近くのものにピントを合わせることができます。

 

遠くを見るときには、この逆に筋線維が緊張し、水晶体の厚みが薄くなって遠くのものにピントを合わせることができるのです。

 

正常な眼のピントの合わせ方は、眼の毛様筋が瞬時に反応して、ピントを合わせることができます。

ですが、老眼になると、水晶体の弾力が無く、水晶体の厚みの柔軟性がないため、ピントの調整が出来ないのです。したがって、近くのものを見ようとしても、水晶体の厚みを増すことができず、ピントが合わなくなります。これが老眼のメカニズムです。

老眼の3つの原因とは?

①加齢による老眼

眼の筋肉も年とともに老化してきます。これは誰にでもあることで避けることはできません。身体と同じように眼の筋肉も使われず運動不足になると、あとは衰えていく一方です。

 

年をとっても眼の老化を遅くしたり、改善したりすることができます。これは他の筋肉と一緒で鍛えたり、筋肉の衰えを予防する栄養を摂ることなどで可能になります。逆にいうと若い人でも眼の運動を怠っていると老眼になるということです。

②眼精疲労

老眼を早く発症させる要因として、細かい手仕事やパソコンなどで目を酷使して眼精疲労を感じている人に多くなる傾向があります。

これは、常に目のピントを調節する目の筋肉の緊張が続いており、元に戻らなくなってしまうからです。

③ブルーライト

「ブルーライト」は、パソコンやスマホ、ゲーム機、テレビといったデジタル機器の画面から発せられる青色光のことで、紫外線の次にエネルギーが強いのが特徴です。

 

青色光は散乱しやすいため、目のピントを合わせる際に目に負担がかかり、水晶体の厚さを調節する毛様体筋の機能が衰えてしまいます。

 

また、ブルーライトは、目の網膜や視神経に直接届くため、眼の細胞や筋組織がダメージを受け、老眼を引き起こしやすくなります。

スマホ老眼とは?

スマホの普及で、一点を長時間見続けることが多くなっています。とくに若い人はゲームやSNSなどで常にスマホの画面を凝視する傾向が強く、老化現象であるはずの老眼が一時的に起こることがあります。これを「スマホ老眼」と呼びます。

 

スマホ老眼は、パソコンやテレビよりも近い距離で常にスマホの画面を見続けているために、よりブルーライトによる眼の負担がかかっており、筋肉の伸び縮みがスムーズにいかなくなるために、20代でも老眼の症状が発症することが増えています。

 

もはや若い人でも発症することもある老眼。極力、スマホやパソコンの長時間使用は控えるなどをして、予防をすることが大切です。