老眼は年を取れば、誰でも出てくる老化現象のひとつです。

 

「シワやシミができたからといって、誰も病院へは行かないでしょ」

とそのまま放置しておく人がいますが、眼は専門医でないと判断できない点がたくさんあります。もしかすると白内障や緑内障といった他の病気のよる視力低下が潜んでいるかもしれません。

 

また老眼だった場合、どのくらい進行しているのか、またその進行具合によって適切な老眼鏡の度数なども判断してもらえます。

ここでは、老眼の検査や最新の治療方法について、ご紹介します。

老眼の検査

老眼を疑って眼科を受診すると、まず視力を測ります。それによって近視、遠視、乱視などの異常屈折がないかどうかを調べます。特に、遠視は老眼に似た症状が出るので、この検査をすることで区別を明確に判断します。

 

次に顕微鏡検査、眼底検査などを行い、他に病気がないかを調べます。必要に応じて眼圧や視野検査も行われます。

このような基本的な検査をきちんと行うことで、老眼である、そして他の病気がないということをしっかりと確認することが大切です。

老眼の治療方法

老眼というのは眼の老化現象です。そのため対処法も老眼鏡をかける以外ありませんでした。

しかし現在、医学の進歩によって老眼に対するさまざまな治療法が開発されています。
ここでは、5つの手術による最新治療方法をご紹介します。

①モノビジョンレーシック

モノビジョンレーシックは、近視や遠視、乱視などをもち、さらに老眼を併発しているという人向きの手術方法です。通常のレーシック手術と同じようにレーザーを使って角膜を矯正します。

 

その特徴は、片目のピントを遠いところへ、もう片方の目のピントを近いところに持ってくることです。これはもともと脳が左右の像を使い分けて見るという特性を活かしたものです。

 

しかし、左右の視力が違っているわけですから、やはり人によっては慣れるまで目が疲れたり、物を立体的に見る感覚がずれたりする可能性があります。夜間運転するドライバーや細かい作業をする場合には、あまり向いていません。

さらに、費用としては自由診療となり保険がきかないため、両目で約40万円が相場となっています。

②CK(Conductive Keratoplasty)手術

まだ日本では新しい手術方法で、あまり普及はしていませんが、世界的に見ると10万件以上の実績を持ち、報告されている結果も良好です。
その方法は、角膜の周辺にラジオ波と呼ばれる高周波エネルギーを照射します。

 

そして、角膜部分のコラーゲンを収縮させることで、角膜のカーブの角度を強くします。これによって、近くのものが鮮明に見えるようになります。

手術時間も5分から10分で、日帰り手術が可能です。他の手術に比べるとリスクも少なく安全性が高いと評価されています。

 

費用は、両目でだいたい25万円程度をみておくとよいでしょう。

モノビジョンレーシックに比べると安いのですが、老眼の症状が進むにつれて、角膜のカーブは元に戻ろうとします。そのため数年後には再手術をするようになるケースもあります。

③遠近両用レーシック

遠近両用レーシックは、近くも遠くも見えるだけでなく、今まで見えにくかった中距離もより鮮明に見えるようになります。

 

特に、遠視の人が老眼になると、メガネやコンタクトを選ぶのになかなかピッタリとこないので苦労する人が多くなります。そんな老眼で遠視という人でも遠近両用レーシックにすると、しっかりとピントを合わせることができるようになります。

費用は、約30万~40万円です。

④リーディングアイ

近視や乱視、遠視と同時に老眼の治療もできてしまうという画期的な手術です。遠くのものも近くのものもハッキリ見えるので「まるで20歳の頃のようだ」と驚きの声も。

 

これまでレーシック手術は不可能だとされていた老人性白内障手術を行った人でも、このリーディングアイなら治療が可能に。手術時間わずか10分で、見える世界が違ってきます。

費用は、片目約30万円前後です。

⑤フェイキック

角膜を削らないことが最大の特徴です。角膜を削らないことで、手術後の不正乱視が減り、見え方の質が格段に上がりました。埋め込んだレンズは取り除くこともできるので、手術のリスクも低くなります。

 

さらに今までのレーシック手術に比べると、手術後に起こるドライアイや角膜混濁といったリスクも少ないため、これからの老眼手術の主流になるのではないかといわれています。

費用は、両眼70万円前後となります。